大宮盆栽村通信 no2
特別編
およそ100年の歴史がある「大宮盆栽村」は、さいたまが誇るBONSAIの中心地。
このコーナーでは、老舗5軒の伝統後継者に、とっておきの盆栽の魅力を伺います。
今回は清香園の山田登美男さんです。
特別編として、さいたま市大宮盆栽美術館の開館10周年記念春季特別展 シリーズ・現代の盆栽家Ⅲ「山田登美男-盆栽、美の追求」(1月31日から3月1日)にあわせて開催された、講演会の様子を紹介します。
特別展講演会「山田登美男の盆栽世界―日本の美と盆栽哲学」は2月8日に、山田登美男さんと日本盆栽作家協会の須藤雨伯さんを講師に迎えて行われました。
須藤さんは「日本独特の美とは、世界にはない『わびさび』。」と切り出し、山田さんの作品を紹介しながら盆栽の魅力を語りました。山田さんが得意とするのは「盆栽の飾り」方。
「最終的に、盆栽は座敷に飾って眺める芸術であるべき」で、脇に添える草花や石、背景に合わせる書画に関する知識も必要ですが、それらを調和する空間を創出する盆栽作りが最も重要だといいます。
須藤さんは「日本文化をトータルに熟知しないとできない。山田さんはそれができる盆栽家の第一人者。」と力説。
特別展で「新春の日本の美」を表現した山田さんは、「盆栽や飾りのことを考えるとわくわくします。海外へ訪れた時も想像します。美術館や、砂漠を背景に盆栽を飾ってもロマンチックです。」と笑顔で教えてくれました。
山田登美男 プロフィール
1938 年山形県生まれ。65 年、清香園三代目のもとで盆栽修業に入る。日本盆栽作風展では外務大臣賞、内閣総理大臣賞等を多数受賞。
83年、清香園四代目継承。91年、日本盆栽作家協会を設立。「彩花盆栽」を発表。一般社団法人日本盆栽作家協会会長。
清香園(せいこうえん)
さいたま市北区盆栽町268
TEL:048-663-3931 https://www.seikouen.cc/
【2020年4月10日発行 アコレおおみやno.45 掲載】
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